戦争映画『Uボート』:乗組員描写がリアルな潜水艦映画【映画レビュー】

潜水艦に興味を持ったのでAmazonプライム・ビデオで探したら偶然見かけた名作映画『Uボート・ディレクターズ・カット』について色々書こうと思う。

どんな映画?

名前の通り、Uボートが主役の映画だ。

ちなみに、Uボートというのは第二次世界大戦中に活躍したドイツの潜水艦である。

潜水艦というものは、一発食らうだけで船の側面に大穴があく大爆弾の魚雷を、水中からいきなり撃ってくる、隠密性の高い恐ろしい兵器だ。

 

そんなUボートに乗って港から出航し、時に嵐や敵の攻撃に見舞われつつも、帰港を目指して生き抜いていく乗員達の物語だ。

爆雷攻撃を受けている時の緊迫感や、閉鎖的で狭い潜水艦での日常、被弾・浸水時の衝撃や聞こえる敵のソナー音やスクリュー音など、潜水艦ならではの水中の恐ろしさを味わえる。

 

何が好きか

人物描写が細かい

何よりも魅力的なのが、乗組員達の描写だ。

日常がここにある。

ふざけていたり、騒いでいたり、ひたすら魚雷にグリスみたいなのを塗っていたり、食事していたり、なんか書いていたり。

 

狭い潜水艦の中で、みんな家族として暮らしているのがよくわかる。

 

実物さながらの緊迫感が味わえる

通常時は浮いたまま進む潜水艦だが、敵影を見つけたら大急ぎで潜る。

 

その時に艦長が、

Alarm!!!

と叫ぶのだ。

 

その瞬間から船員全員が大慌てで走り出し、艦首へ走って潜行の準備をして潜ってゆく。

 

それでも見つかってしまえば、敵から爆雷を落とされる。

その時、音が聞こえてくるのだ。

水をかきながら進む、敵艦のスクリュー音。

 

そして、近づいてきて、何かを海面から投下してくる。

爆雷だ。

 

爆発すると、とてつもなく船が揺れるし、いきなり浸水する。

 

この時は潜っているので音しか聞こえないが、乗員達の表情がリアルで引き込まれる。

 

潜水艦のことがよくわかる

内容は少し被るが、これはメカニカル・オペレーション的な話だ。

命令の手順や魚雷発射、機関の運用など、細かい描写が多い。

 

音しか聞こえないのにどうやって戦うのか。

それもよくわかる。

ドイツ語が新鮮

英語の戦争映画ばっかり見ていると、ドイツ語と英語との違いが分かって面白い。

たまに英語が出てくるが、発射命令の”Fire"が”Los"になっているのに魚雷は”Torpedo"のままだったり、なんか新鮮だ。

ドイツ語に親しみを持つきっかけとなる。

どんな人に勧めるか

潜水艦が気になる・海軍モノが好き

潜水艦も船・軍艦だ。

一般的な軍艦と比べると、根本から構造が違うが、艦橋(にあたるところ)があり、機関があり、武装がある。

なので、命令の出し方や軍人の風貌などは、戦争映画のそれと大きくは変わらない。

戦争系が好きなら楽しめるだろう。

戦時中の兵士たちがどんな感じだったのか興味がある

散々語ってきたが、人物描写がリアルで、日常が描かれている。

実際の戦争がどんな感じだったのか想像するための、いい手がかりになるだろう。

注意点

この手のリアルな戦争映画だと、必ず男特有のしょうもない下ネタが入る。

そこまで含めて戦争であり、人間なのだ。

そういう系が苦手な人は避けたほうがいいし、そうでなくても、多少は身構えておいた方が、変なショックを受けづらくなるだろう。

最後に

個人的にこの映画は傑作だった。

潜水艦が好きになる。

これを機に、何本も潜水艦の映画に手を伸ばすことになるのであった。